「朗報」という言葉は、日常会話・ニュース・ビジネスの場面で幅広く使われる表現のひとつです。
「朗報が届いた」「朗報をお知らせします」「待ちわびた朗報」など、よい知らせ・喜ばしいニュースを伝える場面でよく耳にするでしょう。
では、「朗報」の反対にある言葉となると、どうでしょうか。
「悲報」「凶報」「悪報」など、いくつかの候補が思い浮かぶものの、それぞれのニュアンスの違いまで正確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。
「悲報」と「凶報」は何が違うのか、「悪報」と「凶報」はどう使い分けるべきなのか、改めて問われると迷ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、「朗報」の対義語・反対語として挙げられる言葉を網羅的に整理し、それぞれの意味の違いや使い方、例文まで丁寧に解説していきます。
日常語・文語・ビジネス表現など多角的な視点から言葉の意味を深掘りしますので、語彙力アップや表現の幅を広げたい方にとって、きっと役立つ内容となっているはずです。
「朗報」の対義語は「悲報」だけではない|主な反対語と全体像
それではまず、「朗報」の対義語・反対語の全体像について解説していきます。
「朗報」の反対語として最初に思い浮かぶのは「悲報」かもしれませんが、実際には対義語として機能する言葉は複数存在します。
「朗報(ろうほう)」とは、聞く人にとって喜ばしく、明るい気持ちになるよい知らせ・吉報を指す言葉です。
「朗」には「明るい・はればれとした・喜ばしい」という意味があり、「報」には「知らせ・報告・ニュース」という意味があります。
この「朗報」のどの側面に着目するかによって、最も適切な対義語が変わってくるのが日本語の奥深いところでしょう。
「朗報」の主な対義語・反対語一覧
悲報(ひほう)/凶報(きょうほう)/悪報(あくほう)/訃報(ふほう)/凶音(きょうおん)/惨報(さんぽう)/不報(ふほう)
これらはすべて「よい知らせではない・聞く人に悲しみや不安をもたらす知らせ」という共通の方向性を持ちながら、それぞれのニュアンスや使われる場面に違いがあります。
以下の表で、各語の基本的な意味と方向性をまず確認しておきましょう。
| 言葉 | 読み方 | 主なニュアンス |
|---|---|---|
| 悲報 | ひほう | 悲しい知らせ・人の死や不幸な出来事の報告 |
| 凶報 | きょうほう | 不吉な知らせ・災難・敗北などの報告 |
| 悪報 | あくほう | 悪い内容の知らせ・不利な報告 |
| 訃報 | ふほう | 人の死を知らせる報告に特化した語 |
| 凶音 | きょうおん | 不吉な知らせ・凶報の文語的表現 |
| 惨報 | さんぽう | 惨たらしい・痛ましい出来事の知らせ |
| 急報 | きゅうほう | 緊急の知らせ(内容は悪いことが多い) |
それぞれの言葉の核心にあるものを理解することが、正しい語彙の使い分けへの第一歩です。
次のセクションから、各語を丁寧に掘り下げていきます。
「悲報」の意味と使い方|朗報の最も代表的な対義語
それではまず、「悲報」について詳しく解説していきます。
「悲報」は、「朗報」の対義語として最もよく使われる言葉のひとつです。
「悲報」とは、聞く人に悲しみをもたらす知らせ・不幸な出来事や人の死などを伝える報告を意味します。
「悲」には「悲しい・胸が痛む・心が沈む」という意味があり、「報」には「知らせ・報告」という意味が含まれています。
二つの漢字が重なることで、「聞く人を悲しませる知らせ」という意味が生まれています。
「悲報」の具体的な使用例
日常・メディア・ビジネスの場面でどのように使われるかを見てみましょう。
例文
「長年お世話になった先生の訃報という悲報が届き、言葉を失いました。」
「朗報を待ち続けていたところに、予期せぬ悲報が届いた。」
「悲報を受けた後も、前を向いて歩み続けることが大切でしょう。」
「悲報」が使われやすいシチュエーション
「悲報」は、人の死・大切な人の病気・大きな失敗・夢の終わりなど、聞く人に深い悲しみをもたらす知らせを伝える場面で特によく使われます。
「朗報」が「明るく喜ばしい知らせ」を意味するのに対し、「悲報」はその完全な逆の「悲しみをもたらす知らせ」を表します。
近年はインターネット・SNSで著名人の訃報が届く際に「悲報」という言葉がよく使われており、幅広い世代に馴染みのある語となっています。
「悲報」の使われ方の変化
従来「悲報」は主に死亡・重大な不幸を伝える際に使われていた語ですが、近年はSNS・ネットニュースなどの影響で、比較的軽いネガティブな出来事に対しても使われるケースが増えています。
「悲報:〇〇が終了します」「悲報:〇〇がなくなった」など、ショックではあるが死亡とは関係のない出来事にも使われるようになってきているのが現代の用法でしょう。
正式な文書・弔辞・報道では依然として重大な不幸・訃報に限定して使うことが望ましい語です。
ポイント
「悲報」は「朗報」の対義語の中でも最も汎用性が高く、死亡・大きな不幸・失望をもたらす知らせ全般に使える語です。近年はSNSで軽い文脈でも使われますが、正式な場面では重大な不幸に限定するのが適切です。
「凶報」の意味と使い方|不吉な知らせを表す対義語
続いては、「凶報」という言葉を確認していきます。
「凶報」は「悲報」に近い語ですが、やや異なるニュアンスを持っています。
「凶報」とは、不吉な出来事・災難・敗北・死亡など、聞く人に衝撃や恐れをもたらす不吉な知らせを指します。
「凶」には「不吉・災い・悪いこと・縁起が悪い」という意味があり、「報」には「知らせ」という意味があります。
「悲報」が「悲しみ」に重点があるのに対し、「凶報」は「不吉さ・災いの報告」に重点がある語です。
「凶報」と「悲報」の違い
| 比較項目 | 悲報 | 凶報 |
|---|---|---|
| 重点 | 悲しみをもたらす知らせ | 不吉・災いをもたらす知らせ |
| 感情的印象 | 悲しみ・喪失感 | 衝撃・恐れ・不吉感 |
| 使用場面 | 死亡・大きな不幸の報告 | 死亡・敗北・災難の報告(やや文語的) |
| 文体 | 日常〜やや文語的 | やや文語的・時代小説・歴史的文脈 |
「凶報」の具体的な例文
例文
「戦場から届いた凶報に、城中は静まりかえりました。」
「長い待ち時間の後に届いたのは、朗報ではなく凶報でした。」
「凶報を受け取った彼は、しばらく言葉を失って座り込んでしまいました。」
「凶報」が使われる文脈
「凶報」は、時代小説・歴史的な描写・文語的な文章・戦争・災害の報告など、やや格式のある・書き言葉的な文脈でよく使われます。
日常会話での使用頻度は「悲報」よりも低く、「悲報」が現代語として広く使われるのに対し、「凶報」は文語・文学的な表現に馴染む語といえるでしょう。
「吉報(よい知らせ)」の対義語としても使われる点も覚えておくとよいでしょう。
ポイント
「凶報」は不吉な知らせ・災難の報告を表す語であり、「悲報」よりもやや文語的・歴史的な文脈に向いています。「吉報」の対義語としても機能する点も特徴のひとつです。
「悪報」の意味と使い方|悪い内容の知らせを広く表す語
続いては、「悪報」について見ていきます。
「悪報」は「朗報」の対義語として使われる語の中でも、特に「悪い内容の知らせ・不利な報告」を広く表す語です。
「悪」には「悪い・不利・よくない」という意味があり、「報」には「知らせ」という意味があります。
「悲報」が感情的な悲しみに重点を置くのに対し、「悪報」は内容の「悪さ・不利さ・ネガティブさ」に重点がある語です。
「悪報」の特有のニュアンス
「悪報」には、仏教的な文脈での「悪い行いに対して返ってくる報い(因果応報の「悪」の報い)」という意味もあります。
この場合の「悪報」は「善報(よい行いに対してよい報いが返ってくること)」の対義語として使われます。
「知らせとしての悪報」と「因果応報としての悪報」の二つの意味を持つ点が、他の対義語との大きな違いです。
| 「悪報」の意味 | 内容 | 使用文脈 |
|---|---|---|
| 知らせとしての悪報 | 悪い内容の知らせ・不利な報告 | 日常・ビジネス・メディア |
| 因果応報としての悪報 | 悪い行いに対して返ってくる報い | 仏教・道徳・文学 |
「悪報」の具体的な例文
例文
「今日は朗報ではなく悪報ばかりが続き、気持ちが沈んでいます。」
「悪報を受け取っても、冷静に対処することが大切でしょう。」
「悪報が重なるときこそ、前向きな姿勢を保つことが求められます。」
「悪報」が使われる文脈
「知らせとしての悪報」は、ビジネス・日常会話・メディア報道など、悪い内容の知らせ全般を広く指す場面で使われます。
「悲報」ほど感情的な重みを持たず、「凶報」ほど文語的でもないため、やや軽めのネガティブな知らせを表す際に使いやすい語といえるでしょう。
「訃報」の意味と使い方|死亡の知らせに特化した語
続いては、「訃報」について確認していきます。
「訃報」は「朗報」の対義語として使われる語の中でも、特に「人の死を伝える知らせ」に特化した語です。
「訃」には「死を知らせる・人の死の報告」という意味があり、この一文字だけで「死の知らせ」を意味します。
「報」と合わさることで、「人が亡くなったことを知らせる報告」という意味が明確に生まれます。
「訃報」と「悲報」の違い
「悲報」が広く悲しい知らせ全般を指すのに対し、「訃報」は人の死亡を知らせることに特化した語である点が大きな違いです。
「悲報」は「試験に落ちた」「プロジェクトが失敗した」など死亡以外の悲しい知らせにも使えますが、「訃報」は基本的に人の死亡の報告にのみ使います。
| 比較項目 | 悲報 | 訃報 |
|---|---|---|
| 対象 | 悲しい知らせ全般 | 人の死亡の知らせのみ |
| 使用範囲 | 死亡以外の悲しい出来事にも使用可 | 死亡の報告に限定 |
| 文体 | 日常〜フォーマル | フォーマル・報道・公式文書 |
「訃報」の具体的な例文
例文
「著名な作家の訃報が届き、文学界に深い悲しみが広がりました。」
「訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。」
「突然の訃報に言葉を失い、しばらく何もできませんでした。」
「訃報」が使われる文脈
「訃報」は、新聞・ニュース・公式文書・弔辞・お悔やみの挨拶など、フォーマルな場面での死亡報告に特によく使われます。
「訃報に接する」「訃報を受け取る」「訃報をお伝えする」という形で使われることが多く、丁寧で格式のある表現として定着している語です。
日常会話よりも、書き言葉・フォーマルな場面に馴染む語といえるでしょう。
「凶音」「惨報」「急報」の意味と使い方|やや文語的な対義語を解説
続いては、「凶音」「惨報」「急報」という三つの言葉を確認していきます。
これらはやや文語的・専門的な語ですが、「朗報」の対義語として使われる場面があります。
「凶音」の意味と使い方
「凶音(きょうおん)」とは、不吉な知らせ・縁起の悪い報告を指します。
「凶」には「不吉・災い」、「音」には古語で「知らせ・便り・音信」という意味があります。
「凶報」とほぼ同義ですが、「凶音」はより文語的・古風な表現であり、時代小説・古典文学・詩歌などの文脈で使われることが多い語です。
例文
「都からの凶音が届き、一家は暗闇の中に沈んでいきました。」
「凶音が伝わるより早く、すでに悲しみは広まっていた。」
「惨報」の意味と使い方
「惨報(さんぽう)」とは、惨たらしい・痛ましい出来事を伝える知らせを指します。
「惨」には「むごい・痛ましい・悲惨な」という意味があり、「悲報」よりもさらに残酷さ・悲惨さの度合いが強い知らせを表す語です。
戦争・事故・災害など、特に悲惨な状況を報告する文脈で使われることが多い語でしょう。
例文
「激戦地からの惨報が届き、誰もが言葉を失いました。」
「惨報を耳にするたびに、平和の大切さを改めて感じます。」
「急報」の意味と使い方
「急報(きゅうほう)」とは、緊急を要する知らせ・急いで伝えられる報告を指します。
「急」には「急ぎ・緊急・突然」という意味があり、知らせの「内容の悪さ」よりも「緊急性・速報性」に重点がある語です。
ただし実際には、緊急の知らせの多くは悪いニュースであることが多く、「朗報」の対義語として機能する場面が多い語といえます。
例文
「深夜に届いた急報に飛び起きて、すぐに病院へ向かいました。」
「急報が入り、会議は突然中断されることになりました。」
「凶音」「惨報」「急報」の違いを整理
| 言葉 | 重点 | 文体 | 主な使用場面 |
|---|---|---|---|
| 凶音 | 不吉さ・縁起の悪さ | 文語的・古風 | 時代小説・古典・詩歌 |
| 惨報 | 悲惨さ・むごさ | やや文語的 | 戦争・事故・災害の報告 |
| 急報 | 緊急性・速報性 | 日常〜フォーマル | 緊急事態・速報・突発的な知らせ |
「朗報」の類語と対義語を表でまとめて比較
続いては、「朗報」の類語と対義語をまとめて整理・比較していきます。
ここまで個別に見てきた言葉を一覧にして俯瞰することで、全体の関係性がよりはっきりするでしょう。
「朗報」の類語一覧
「朗報」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
| 類語 | 読み方 | 主な意味 |
|---|---|---|
| 吉報 | きっぽう | 喜ばしいよい知らせ・めでたい報告 |
| 好報 | こうほう | よい内容の報告・うれしい知らせ |
| 福音 | ふくいん | 喜ばしいよい知らせ・救いをもたらす報告 |
| 吉音 | きちおん | 吉報の古風な表現・めでたい便り |
| 嬉しい知らせ | うれしいしらせ | 喜ばしいことを伝える報告(口語的) |
「朗報」の対義語まとめ一覧
| 対義語 | 読み方 | 主なニュアンス | 重点 |
|---|---|---|---|
| 悲報 | ひほう | 悲しみをもたらす知らせ | 悲しみ・喪失感 |
| 凶報 | きょうほう | 不吉な出来事・災難の報告 | 不吉さ・衝撃・やや文語的 |
| 悪報 | あくほう | 悪い内容・不利な知らせ | 悪さ・不利さの広い表現 |
| 訃報 | ふほう | 人の死亡の知らせ | 死亡報告に特化・フォーマル |
| 凶音 | きょうおん | 不吉な知らせの文語的表現 | 古風・文語・文学的 |
| 惨報 | さんぽう | 惨たらしい・悲惨な出来事の知らせ | 悲惨さ・むごさ |
| 急報 | きゅうほう | 緊急の知らせ(悪いことが多い) | 緊急性・速報性 |
使い分けのポイントをわかりやすく整理
対義語の選び方は、「どの種類の悪い知らせを表現したいのか」によって決まるといえます。
使い分けの基本フロー
悲しみをもたらす知らせ全般 → 悲報
不吉な出来事・災難の報告(やや文語的) → 凶報
悪い内容の知らせ全般(やや軽め) → 悪報
人の死亡を知らせる報告のみ → 訃報
不吉な知らせの古風な表現 → 凶音
惨たらしい・悲惨な出来事の報告 → 惨報
緊急を要する知らせ → 急報
ポイント
「朗報」の対義語はすべて「よい知らせではない」という方向性を持ちながら、知らせの性質・深刻さ・文体がそれぞれ異なります。場面・内容・文体に合わせた正確な使い分けが、語彙力の高さを示します。
「朗報」の対義語を英語で表現するとどうなる?
続いては、「朗報」の対義語を英語でどう表現するかを確認していきます。
日本語の細かなニュアンスを英語に置き換えることで、語彙への理解がさらに深まるでしょう。
「朗報」に対応する英語と、その反対語
「朗報」に最も近い英語は good news(グッドニュース) です。
その反対語としてよく使われる語を見ていきましょう。
| 日本語の対義語 | 英語 | 英語のニュアンス |
|---|---|---|
| 悲報 | sad news / bad news | 悲しい知らせ・悪い知らせ |
| 凶報 | ill tidings / dire news / bad news | 不吉な知らせ・ひどい知らせ |
| 悪報 | bad news / unwelcome news | 悪い内容の知らせ・歓迎されない報告 |
| 訃報 | obituary / news of someone’s death / passing notice | 死亡の知らせ・死亡通知 |
| 惨報 | tragic news / devastating news | 悲惨な知らせ・壊滅的な報告 |
| 急報 | urgent news / breaking news / emergency report | 緊急の知らせ・速報 |
「good news」と「bad news」の対比
英語では 「good news(朗報・吉報)」と「bad news(悲報・悪報)」が最も典型的な対義語の関係にあります。
「I have good news and bad news.(よい知らせと悪い知らせがあります)」という表現は英語圏でもよく使われるフレーズで、「朗報」と「悪報」の対比を日常的に示しています。
「obituary」と「passing notice」
「訃報」に対応する英語として 「obituary(オビチュアリ)」 がよく使われます。
新聞・メディアに掲載される死亡記事・追悼記事を指す語であり、日本語の「訃報」に近いフォーマルな表現です。
より口語的には「news of someone’s passing(〇〇さんが亡くなったという知らせ)」という表現も広く使われるでしょう。
「ill tidings」という古風な表現
「凶報・凶音」に対応する英語として 「ill tidings(古風・文語的な悪い知らせ)」 という表現があります。
「tidings」は「便り・知らせ」を意味する古英語由来の語であり、日本語の「凶音」と同様に、文学作品・時代設定のある物語・詩歌などで使われる表現です。
「朗報」と対義語の正しい使い分けが重要な場面
続いては、「朗報」とその対義語を正確に使い分けることが特に重要な場面について確認していきます。
知らせを伝える言葉の選び方ひとつで、受け手への印象・敬意・共感の度合いが大きく変わることがあります。
適切な語を選ぶことは、相手への配慮そのものといっても過言ではないでしょう。
弔事・訃報を伝える場面での使い分け
人の死を伝える場面では、「訃報」が最もフォーマルで適切な語とされています。
「悲報」は感情的な悲しみを強調し、「凶報」はやや古風・文語的、「惨報」は悲惨さを強調するため、公式の死亡通知・弔辞・報道では「訃報」を使うのが一般的です。
弔事での使い分け例
社内通知・公式報道:「〇〇様の訃報をお知らせします。」(訃報が最適)
友人・知人への連絡:「〇〇さんの悲報が届きました。」(悲報も自然)
文学的・詩的な表現:「凶報が届いた朝、空は灰色だった。」(凶報・凶音が適する)
ビジネス・メディアでの使い分け
ビジネス・メディアの文脈では、「朗報」と「悪報」の対比が最もよく使われるといえます。
「〇〇にとって朗報」「〇〇にとって悪報」という形で、ある出来事が関係者にとって利益になるか不利益になるかを示す際に便利な対比表現です。
「訃報」「凶報」「惨報」などはビジネス文書にはやや重すぎる語であるため、状況に応じた使い分けが大切でしょう。
SNS・日常会話での使い分け
SNS・日常会話では、「悲報」が最も幅広く使われる語となっています。
「悲報:〇〇が終了」「悲報:〇〇が廃盤に」など、軽いネガティブな出来事にも気軽に使える語として定着しているのが現代の「悲報」の用法でしょう。
一方で「訃報」「凶報」「惨報」は、SNSの軽い文脈には重すぎるため、改まった場面・フォーマルな文章に限定して使うのが適切です。
ポイント
「朗報」の対義語は、場面・文体・知らせの深刻さによって使い分けることが大切です。公式の死亡通知には「訃報」、感情的な悲しみには「悲報」、やや軽いネガティブ情報には「悪報」、緊急の知らせには「急報」がそれぞれ適しています。
まとめ
本記事では、「朗報」の対義語・反対語まとめとして、悲報・凶報・悪報・訃報・凶音・惨報・急報などの語を中心に、それぞれの意味の違いや使い方を詳しく解説してきました。
「朗報」の反対語はひとつではなく、知らせの性質・深刻さ・文体によって最適な語が異なることがわかったでしょう。
悲しみをもたらす知らせ全般には「悲報」、不吉な出来事・災難の報告にはやや文語的な「凶報」、悪い内容の知らせ全般には「悪報」、人の死亡の報告のみには「訃報」、古風な文学的表現には「凶音」、悲惨な出来事の報告には「惨報」、緊急の知らせには「急報」がそれぞれ適しています。
英語表現との対応も押さえることで、語彙力の幅がさらに広がるはずです。
また、知らせを伝える言葉の選び方ひとつが相手への敬意・配慮を示すことにもつながるため、場面に応じた正確な語の使い分けを意識することが大切でしょう。
ぜひ今回学んだ言葉を、日常の読書や文章作成、ビジネスコミュニケーションの中で積極的に活用してみてください。

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